つるし飾りとは? 伊豆稲取温泉では、ももの節句に手作りのぬいぐるみを雛壇の両側に竹ひごから 赤い紐で吊す風習があり、江戸時代から続いております。 女の子が生まれた家では初節句を迎える際、無病息災を願って百十個の雛飾りを 縫います。その百十個の飾りは、それぞれ意味のある謂れがあり、母や祖母は、 子の幸せを祈りながら一針一針縫い上げます。 時代をさかのぼれば、段飾りが買えないので着物のはぎれで願いを込めて作られ たという説もあります。娘が成人した年に「どんど焼き」にくべる習慣があった ため、古いものはほとんど残っていません。戦後一時廃れましたが、平成に入っ て稲取の婦人会が中心となって復活しました。今では商店や旅館などの店先にも 飾られるようになり、観光のお客様が詰めかける伊豆の春を象徴するお祭りに発 展してまいりました。